スペシャル

2017.06.10
5/1開催 第一話先行上映会レポート

「自分も客席から見たかった」(木村)

 去る5月1日、東京・新宿の映画館新宿バルト9で『活撃 刀剣乱舞』の第一話先行上映会が実施された。これは7月から放送予定の本編第1話を約2ヵ月先駆けて視聴できるというイベント。日本全国35館の映画館にてライブビューイングが行われ、日本全国約9000名の来場者がその模様を目撃することができた。
第一話の上映が終わると木村良平(和泉守兼定役)、濱 健人(陸奥守吉行役)、榎木淳弥(堀川国広役)の3人がステージに登場。登壇直後の3人は緊張していた様子だったが、上映後の観客の温かい拍手を聴いて「ほっ」と顔をほころばせる。榎木が司会進行を務め、第一話上映後だから話すことのできる貴重なトークを繰り広げた。
「3人がいっしょに感動したのは、最初に登場する町の描き込み。見た瞬間うわーとなったよね」(木村)
「クオリティがすごい!」(濱)
「何日か前に、絵は完成前だけど、音(劇伴やセリフ)が完全に入っている制作途中の映像を見せていただいたんです。そのときにヘッドホンで音を聞いて、その音に感動したんですよ。刀で斬る音や屋敷に入っていくときの音楽が本当にすごかった。今回、劇場の大スクリーンと音響でこの作品を楽しめる、みんな(観客)がうらやましくて。自分も客席から見たかった!」(木村)
「キャラクター同士の関係性も興味深かったですね。第一話の段階では(堀川)国広は顕現したばかりで初任務、だけど(和泉守)兼定とは刀剣のときからの関係性がある。一方、陸奥守(吉行)と兼定は……」(榎木)
「悪友というか、友達というか……」(濱)
「ずっと言い合いしてたじゃん。友達じゃないよ!(笑)」(木村)
「……という関係性(笑)。このあたりも今後どう描かれるのか楽しみですね」(榎木)

「審神者とこんのすけの声を聴くのはこの日が初めてでした」(榎木)

 そこで今回の『活撃 刀剣乱舞』の新情報である、審神者やこんのすけの登場について触れられた。
「ここであらためて新キャラクター、新キャストの紹介をさせていただきます。審神者役を皆川純子さんが、こんのすけを永塚拓馬さんが演じます! 皆川さんたちの収録は僕たちとは別の日に分けて行われたので、実際に声を聴くのは今日が初めてでした」(榎木)
「皆川さんの声はすっと入ってくるんですよね。審神者って特別な存在だと思うんだけど、その特別感が自然と出てくるというのはすごいことだなと思います」(木村)
「永塚くんのこんのすけは……あざとい!(笑)」(濱)
 続いて、会場に届いた皆川さんと永塚さんのメッセージを榎木が代読した。

■審神者役・皆川純子さんのメッセージ
このたび『活撃 刀剣乱舞』の審神者役を務めさせていただくことになりました、皆川純子と申します。
大役をいただいて緊張していますが、刀剣男士たちを大切に思う気持ちだけは常に忘れず、精一杯演じさせていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

■こんのすけ役・永塚拓馬さんのメッセージ
刀剣乱舞の可愛らしいナビキャラクター“こんのすけ”に新たに声を込めるという事で、身が引き締まる思いです。
審神者様と刀剣男士達のお手伝いをしていけるよう、刀剣乱舞の世界を広げる力に少しでもなれるように精一杯演じたいと思います。
皆様、よろしくお願いいたします!

「土佐弁の監修もさせていただいております」(濱)

 さて、次のコーナーへ。このコーナーは、3人が4つのテーマで『活撃 刀剣乱舞』を語るというもの。最初のテーマは「初めて台本を読んだ時の印象」。
「先行して公開されたPVで和泉守兼定と陸奥守吉行、堀川国広の3振りが登場することはわかっていたんです。さて、どの段階で陸奥守吉行が出てくるんだろうと台本を読んでいたんですね。そうしたら……カッコいいシーンに登場しているのは嬉しかったけれど、欲を言えばもっとセリフをしゃべりたかったなあ、というのが第一印象です(笑)」(濱)
「シリアスな物語になるとは思っていたけれど、台本を読んで、どんな映像になるんだろう? と思いましたね。剣戟のシーンや駆け抜けるシーンがたくさんあって。台本の段階から映像が楽しみだなと思っていました」(木村)
「戦闘シーンがかなり多くてびっくりしました。冒頭から戦闘シーンなので、『この作品はしっかり剣戟シーンを描くんだ』という作り手のメッセージを感じていました。自分もより一層がんばって収録に取り組もうという気持ちになりましたね」(榎木)
「国広と兼定の関係がじっくり描かれていたのは良かったなあ」(木村)
「兼定の心の葛藤も良かったですね。でも、そんな兼定にぶつかろうとする、青く初々しい堀川(国広)。でも、兼定と堀川の関係性は揺るぎないもので。今回、映像であらためて見て、素敵なシーンだなと思いました」(濱)

 次のテーマは「自身が演じるキャラクターの注目ポイント」  和泉守兼定役の木村は――。
「そりゃあ、カッコ良くて強いところじゃないですか(笑)? これから重要な役割を担っていきますし、見た目もカッコイイし、セリフも多いし、何よりも声が良い!(笑) よろしくお願いします」(木村)
  そんなコメントに会場は大盛り上がり。大きな拍手が木村へ贈られた。
 堀川国広役の榎木は――。
「僕は……兼さんの相棒で助手ですから!! よろしくお願いします!」(榎木)
 木村のコメントを受けて、榎木は会場を沸かせる。
「かわいらしいところと、力強いところが堀川国広の魅力じゃないかなと思います」(榎木)
 陸奥守吉行役の濱は――。
「今回、僕は土佐弁の監修もしていまして。そこにも力を入れていきたいなと思っています。あと、兼定との関係性も大事にしていきたいと思っていて、今後どのように変化していくのかを考えながら収録を進めています」(濱)

 そして次のテーマは「アフレコ現場の雰囲気」。
「(木村)良平さんが現場でいろいろな話題を提供してくださっている雰囲気があります。現場で初めてご一緒している方もいるのですが、その間を取り持ってくださるんです。あと、櫻井トオルさん(蜻蛉切役)がいつも元気で、現場を明るく盛り上げてくれています。櫻井さんは良平さんと話をしているとき、すごくいきいきしているんですよ」(濱)
「嬉しいですね(笑)。現場はみんな作品のことをすごくたくさん話をしています。台本の解釈をずーっと話をしていて。監督(白井俊行)や近藤さん(音響監督の近藤光)も巻き込んで、意見を深めています」(木村)
「こうやってスタッフとキャストの距離が近く、お互いに語り合う現場も珍しいと思います」(榎木)
「みんなで綿密につくりこんだストーリーや展開が、今後描かれていくと思いますのでぜひ楽しみにしてください」(木村)

 最後のテーマは「第一話のなかでもう一度見て欲しいシーン」。
 3人の意見はやはり「剣戟シーン」。江戸時代の町を舞台にした剣戟シーン、また「町にある屋敷や建物の特徴を駆使したアクションはぜひ見てほしい」とのことだ。あと、刀剣男士の登場シーンや、刀剣男士たちが連携して戦う殺陣のアクションも見どころとのこと。
「いろいろ話したけど、もう一度観てほしいシーンは全部だね! 第一話をもう一度、7月に観てください」(木村)

「誇らしい気持ちで先行上映の場に向かうことができました」(木村)

 イベントの最後には3人からメッセージが贈られた。
「みなさんに絶対に喜んでもらえる内容になっていると思います。みなさんの笑顔を見るためだけに頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします!」(濱)
「上映中に舞台裏で3人で話をしていたんですが、『これはきっとみんなに喜んでもらえるよね』『観てもらえるのが楽しみだね』と誇らしい気持ちでこの場に向かうことができました。第一話のオンエアはまだ先ではありますが、オンエアのときはぜひいっしょに見届けてください。ありがとうございました!」(木村)
 そして「国広、MCありがとう!」と木村がMCの榎木に声をかける。
「僕も第一話を観させていただき、本当に良い作品ができたのではないかなと感じました。これもひとえにスタッフの皆さんの頑張りと……我々も、一丸となって頑張ったからだと思います。これからも、より素晴らしいものをお届けしたいなと思いますので、ぜひ応援よろしくお願いいたします。本日はありがとうございました!」(榎木)
 3人の想いを込めたトークに、会場は万雷の拍手。約9000人が見守ったトークイベントは拍手とともに幕を閉じた。

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